【和訳・解説】"Feel Like Summer" - Childish Gambino
- T.Y
- 2024年6月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年7月6日
Childish Gambinoのシニックなサマーチューン"Feel Like Summer"を紹介します。カゲロウの漂う8月の路上をステージとしたMVです。彼が何を言おうとしているか、一緒に見ていきましょう。
[Chorus]
You can feel it in the streets
ストリートに漂ってる
On a day like this, the heat
こんな日には、熱が
It feel like summer
夏みたいだな
I feel like summer, I feel like summer
夏かと思ったよ
You can feel it in the streets
君も感じるだろう
On a day like this, the heat
こんな日にはさ、熱を
I feel like summer
夏かと思ったよ
She feel like summer
彼女もそう言ってる
This feel like summer
ほんと夏みたいだ
I feel like summer
夏かと思ったよ
[Verse 1]
Seven billion souls that move around the sun
70億のいのちが太陽の周りを回ってる
Rolling faster, fast and not a chance to slow down
速く、より速く回っていって減速したりはしない
Slow down
Men who made machines that want what they decide
自分のいうことを聞く機械を作る人たち
Parents tryna tell their children please slow down
親は子供に頼むから減速しろって言ってる
Slow down
[解説]
現在人口は80億人を突破し、なお増え続けています。彼は終わりは見えてきているとの考えを持っており、そのスピードが上がり続けていることもさしています。
(最新アルバムのAtavistaにもかなりリンクする曲がありますので是非曲と一緒に訳をご覧ください!)
https://kujpntranslation.wixsite.com/monolingo/post/【和訳・解説】-atavista-childish-gambino-ハブページ
"machines"はもちろん文字通りの機械という意味でもありますが、指導者たちが自分の思うように民衆を操作する、という裏の意味が隠されていますね。親は子供たちには焦って大人になることはないと述べていますが、ここには世代間倫理(後の世代が直面する環境的責任について考えるもの)の考え方が隠されています。
[Refrain]
知ってる
君がこの痛みをわかってると思ってる
世界が変わることを望んでいるけど
ずっとおんなじように思うんだ
同じようにね
[解説]
地球温暖化はかなり大きな問題であり、性格に把握するためには巨視的な視点が不可欠だといえます。ですがその性質上変化が常時感じ取れるわけではなく、自分自身の問題でもあると考えにくいのです。そうした状況は、行動に移そうとしている人たちの声もかき消してしまうことに繋がります。
[Chorus]
You can feel it in the streets
On a day like this, the heat
It feels like summer
(I feel like summer)
I feel like summer
(I feel like summer)
I feel like summer
[Verse 2]
Every day gets hotter than the one before
毎日暑くなり続けてる
Running out of water, it's about to go down
水は足りないし、もっと減っていくだろうな
Go down
Air that kill the bees that we depend upon
空気が大事なハチたちを殺していく
Birds were made for singing
鳥は歌うために生きてるのに
Waking up to no sound
起きても何も聞こえない
No sound
何も
[解説]
現在も人類の半数以上が水不足に直面しており、地球温暖化と人口増加が進むごとにその程度も悪化していくことが予想されています。
気候変動や農薬の過剰な使用により、ハチ(特にミツバチ)の個体数が激減しています。ミツバチは植物の受粉に大いに貢献しており、もしこのまま減少が進めば農業は深刻なダメージを受け、再起不能になってしまうといわれています。同様に鳥も数を減らしており、"Waking up to no sound"の部分はレイチェルカーソンの環境汚染批判である「沈黙の春」を連想させます。

だが、今は物音ひとつしない。
野原、森、沼地――皆黙りこくっている。
[Refrain]
I know
知ってるよ
Oh, I know you know my pain
君が俺の痛みをわかってくれてるって
I'm hopin' that this world will change
この世界が変わってほしいと願っているけど
But it just seems the same
どうも同じように見えるんだ
I know
知ってるよ
Oh, I hope we change
俺たちが変わっていかないと
I really thought this world could change
実際この世界は変えられると思ってた
But it seems like the same
でもずっと同じなんだ
[Outro]
I know
わかってる
Oh, my mind is still the same
俺の気持ちは変わっちゃいない
I'm hoping that this world will change
世界が変わることを望んでる
But it just seems the same
でもそうもいかないみたいだ
I know
知ってるんだ
Oh, I hope we change
俺たちが変わらないと
こうした問題意識をキャッチーな曲にのせるのが本当にうまい男ですね、彼は。
繰り返しになりますが、こうした意識は最新アルバムであるAtavistaの中にもよく見られます。よろしければ当サイトの和訳を見ながら聞いてみてください。
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