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【和訳・解説】"Money Tree (feat. Jay Rock)" - Kendrick Lamar|good kid, m.A.A.d city

  • 執筆者の写真: T.Y
    T.Y
  • 2月28日
  • 読了時間: 15分

更新日:3月10日



ケンドリック・ラマ―不朽の2ndアルバム"good kid, m.A.A.d city"からトラック5、"Monry Tree"を紹介する。昨年Tik Tokでバイラルヒットしたことは記憶に新しいが、その本意をひも解いていければと思う。


[Verse 1: Kendrick Lamar]

Uh, me and my niggas tryna get it, ya bish (Ya bish, ya bish)

俺と仲間たちはそれが欲しかったんだ


Hit the house lick, tell me, is you with it, ya bish? (Ya bish, ya bish)

家を襲うぐらいな、教えてくれ、お前は持ってるのか?


Home invasion was persuasive (Was persuasive, was persuasive)

不法侵入だって仕方ない


From nine to five, I know it's vacant, ya bish (Ya bish, ya bish)

9時から5時まで、誰もいないって分かってる


[解説]

・前曲の"The Art of Peer Pressure"は仲間たちと強盗を働いた一夜の物語だった。彼らの求める"it"という言葉には曲名にもある通り"Money"が含まれていることは言うまでもないが、それに関連してフッドの中での名声やお金に付随する権力といったものも考えられるだろう。


Dreams of livin' life like rappers do (Like rappers do, like rappers do)

ラッパーみたいな人生を送るのが夢なんだ


Back when condom wrappers wasn't cool (They wasn't cool, they wasn't cool)

コンドームをちゃんとするのがダサかったころ


I fucked Sherane and went to tell my bros (Tell my bros, tell my bros)

俺はシェレーンとヤったよ、皆に言って回ったさ


Then Usher Raymond, "Let It Burn" came on ("Let Burn" came on, "Let Burn" came on)

そしたらアッシャーの「Let It Burn」がかかってきた


Hot sauce all in our Top Ramen, ya bish (Ya bish, ya bish)

トップラーメンの上にはホットソースを


[解説]

・トラック1"Sherane a.k.a Master Splinter's Daughter"では彼とシェレーンという女性との間の関係、そして彼がシェレーンのもとへ母親のバンで向かうまでの様子が描写されていた。当時(2000年代前半)彼らの間でコンドームは”ダサい”ものだったのだろう。そんな最中シェレーンという少々やっかいな女性と関係を持つことがどのような結果をもたらしたかは想像に難くない。"burn"やホットソースといったワードからは彼が性病をもらってしまったことが連想される。




Park the car, then we start rhymin', ya bish (Ya bish, ya bish)

車を停めて、ライムを披露するんだ


The only thing we had to free our mind (Free our mind, free our mind)

俺たちに必要なのは心を解き放つことだけ


Then freeze that verse when we see dollar signs (See dollar signs, see dollar signs)

金目のものが見えたらバースは中断だ


[解説]

・トラック3"Backseat Freestyle"でケンドリックは壮大なフリースタイルを披露した。ただそんな自分を解き放てる場であるサイファーも身なりのいい人物が通りかかれば中断される。


You lookin' like an easy come-up, ya bish (Ya bish, ya bish)

あんたネギしょった鴨に見えるぜ


A silver spoon, I know you come from, ya bish (Ya bish, ya bish)

銀のスプーン、どういう出か丸わかりだな


And that's a lifestyle that we never knew (We never knew, we never knew)

俺らには知る由もないような生き方だ


Go at a reverend for the revenue

儲けのためなら牧師でも襲ってやるよ


[解説]

・"born with a silver spoon in mouth"という表現が存在するように、銀のスプーンというのは上流階級を暗示するものである。それに比べケンドリックが所属していたフッドの若者たちは、金のためなら信心を捨て牧師すら襲えってしまえるほど貪欲であった。ここからは彼らが直面していた貧しさがどれくらいのものであったかをうかがうことができる。


[Chorus: Kendrick Lamar & Anna Wise]

It go Halle Berry or hallelujah

ハル・ベリーかハレルヤか


Pick your poison, tell me what you doin'

毒を選ぶんだ、お前はどうしてる?


Everybody gon' respect the shooter

皆撃った奴を尊敬するかもしれない


But the one in front of the gun lives forever

でも撃たれたやつが忘れられることはないんだ


[解説]

・ハル・ベリーか、ハレルヤか、つまり女を選ぶ(一般に欲深く生きるということだろう)か宗教を選ぶかということだ。彼が実際に敬虔なキリスト教信者であることから、実際に彼はこのジレンマに悩まされていたであろうことが分かる。ハル・ベリーはハリウッドで活躍する女優である。


・現在でもアメリカの貧困エリアでギャング間の抗争はかなり普遍的なものである。敵対ギャングの構成員を仕留めてみせたメンバーは尊敬されるかもしれないが、失われた命はそれ以上に仲間たちの心に刻まれるだろう。これは彼が実際に経験したことだろうし、一時的な名声はいらないという"Bitch Don't Kill My Vibe"で主張した考えと重なるところもある。


(The one in front of the gun, forever)


And I been hustlin' all day, this-a-way, that-a-way

俺は毎日突き進んでいくんだ、こっちにもあっちにも


Through canals and alleyways, just to say

運河を抜け路地を抜け、ただ言えるのは


Money trees is the perfect place for shade

金のなる木は日を避けるのに最高の場所だってこと


And that's just how I feel, nah, nah

俺はそう感じてる


[解説]

・少々比喩的だが、彼がいいたいのは金さえあればたいていの面倒ごとはどうにかできるということだ。何度も繰り返される"that's just how I feel"というフレーズは、彼が"Section.80"で本格的にキャリアを始めて以来実際にそう感じてきたということを示している。


A dollar might just fuck your main bitch

金があっても女がおかしくなるだけかもしれない


That's just how I feel, nah

俺はそう感じてる


A dollar might say fuck them niggas that you came with

金は今まで連れ添った奴らへの態度を変えてしまうかもしれない


That's just how I feel, nah, nah

俺はそう思ってる


A dollar might just make that lane switch

金で人生は変えられるかもしれない


That's just how I feel, nah

俺はそう感じてる


A dollar might turn to a million and we all rich

金が膨れ上がって、皆リッチになれるかもしれない


That's just how I feel

俺はそう感じてる


[解説]

・バース1での彼の態度は、金が欲しくて仕方ないというような金銭を全肯定するものであったが、ここではお金の持つ二面性が確かめられている。彼がアーティストとして稼いだ大金を前にしたとき、脳裡にはいい未来と堕落した未来のどちらもが浮かんだのだろう。


[Verse 2: Kendrick Lamar]

Dreams of livin' life like rappers do (Like rappers do, like rappers do)

ラッパーみたいな人生を送るのが夢なんだ


Bump that new E-40 after school (Way after school, way after school)

E-40の新曲を放課後かけてた


You know, "Big Ballin' With My Homies" (My homies)

わかるだろ、「Big Ballin' With My Homies」だ


Earl Stevens had us thinkin' rational (Thinkin' rational, that's rational)

アール・スティーブンスみたいに稼ぐのも夢じゃないと思ってた


[解説]

・一般的に、ラッパーは金持ちで、遊び倒しているものである。彼もそれに憧れる一人であり、愛聴盤にE-40のアルバムを挙げている。Earl StevensというのはE-40の本名である。




Back to reality, we poor, ya bish (Ya bish, ya bish)

実際問題、俺らは貧乏人だったんだけどな


Another casualty at war, ya bish (Ya bish, ya bish)

また戦いで死傷者が出た


Two bullets in my Uncle Tony head (My Tony head, my Tony head)

トニーおじさんの頭に銃弾が2発


He said one day I'll be on tour, ya bish (Ya bish, ya bish)

いつかツアーができるって言ってくれたな


[解説]

・ラッパーに憧れ、金への執着心を生み出すのは彼らが実際に直面していた貧困だったはずだ。その欲望は戦いを生み、死者を出す。ケンドリックのおじもその一人だった。彼はケンドリックの才能の理解者であったようで、大きな悲しみを負ったことは容易に想像できる。


That Louis Burgers never be the same (Won't be the same, won't be the same)

ルイ・バーガーズじゃ同じようにくつろげなくなった


A Louis belt'll never ease that pain (Won't ease that pain, won't ease that pain)

ヴィトンのベルトじゃ痛みは和らがない


But I'ma purchase when that day is jerkin' (That day is jerkin', day is jerkin')

でも凹んだ日は衝動買いしちゃうんだけどな


[解説]

・ルイ・バーガーズはコンプトンに実際に存在するバーガー店で、彼のおじはそこで凶弾に倒れたと過去の曲で言及がある。物を買うことではその悲しみを埋めることは難しいが、少しでもそれを忘れ去ろうと散財してしまうのだろう。


Pull off at Church's with Pirellis skrrtin' (Pirellis skrrtin', Pirellis skrrtin')

チャーチズ・チキンからピレリのタイヤを滑らす


Gang signs out the window, ya bish (Ya bish, ya bish)

窓からギャングサインを披露だ


Hopin' all of 'em offend you, ya bish (Ya bish, ya bish)

お前らを怒らすためにやってんだぜ


They say your hood is a pot of gold (A pot of gold, a pot of gold)

皆お前のフッドは金の山だって言うんだ


And we gon' crash it when nobody's home

誰もいないときに押し入ってやるんだよ


[解説]

・チャーチズ・チキンは"Backseat Freestyle"にも登場するチェーン店で、彼と仲間が行きつけにしていたであろう場所である。ピレリはイタリアのタイヤメーカーの名前であり、その車のなかからギャングサイン(手で作られるものが多い)を作る彼の姿が想像できる。彼はギャングに属したことはないが、つるむ人間はみなギャングの人間であり、ここでも"Peer Pressure"の影響が見て取れる。


[Chorus: Kendrick Lamar & Anna Wise]

It go Halle Berry or hallelujah

ハル・ベリーかハレルヤか


Pick your poison, tell me what you doin'

毒を選ぶんだ、お前はどうしてる?


Everybody gon' respect the shooter

皆撃った奴を尊敬するかもしれない


But the one in front of the gun lives forever

でも撃たれたやつが忘れられることはないんだ


(The one in front of the gun, forever)


And I been hustlin' all day, this-a-way, that-a-way

俺は毎日突き進んでいくんだ、こっちにもあっちにも


Through canals and alleyways, just to say

運河を抜け路地を抜け、ただ言えるのは


Money trees is the perfect place for shade

金のなる木は日を避けるのに最高の場所だってこと


And that's just how I feel, nah, nah

俺はそう感じてる


A dollar might just fuck your main bitch

金があっても女がおかしくなるだけかもしれない


That's just how I feel, nah

俺はそう感じてる


A dollar might say fuck them niggas that you came with

金は今まで連れ添った奴らへの態度を変えてしまうかもしれない


That's just how I feel, nah, nah

俺はそう思ってる


A dollar might just make that lane switch

金で人生は変えられるかもしれない


That's just how I feel, nah

俺はそう感じてる


A dollar might turn to a million and we all rich

金が膨れ上がって、皆リッチになれるかもしれない


That's just how I feel

俺はそう感じてる


[Bridge: Anna Wise]

Be the last one out to get this dough? No way

金儲けに出遅れるって?ありえない


Love one of you bucket-headed hoes? No way

頭の悪い女を愛するだって?ありえない


Hit the streets, then we break the code? No way

ストリートにいながら、掟を破るだって?ありえない


Hit the brakes when they on patrol? No way

警察がいるのにブレーキを踏むだって?ありえない


[解説]

金を稼ぐには、


・誰よりも早く金の匂いをかぎつけ

・上げマンを捕まえ

・ストリートの仲間の信頼を築き

・犯罪行為をもいとわない        ことが大事である。


Be the last one out to get this dough? No way

金儲けに出遅れるって?ありえない


Love one of you bucket-headed hoes? No way

頭の悪い女を愛するだって?ありえない


Hit the streets, then we break the code? No way

ストリートにいながら、掟を破るだって?ありえない


Hit the brakes when they on patrol? No way

警察がいるのにブレーキを踏むだって?ありえない


[Verse 3: Jay Rock]

'Magine Rock up in them projects where them niggas pick your pockets

俺がスリにあふれたフッドで育ったころの話さ


Santa Claus don't miss them stockings, liquors spillin', pistols poppin'

サンタクロースは靴下を見落とさない、酒を注ぎ、ピストルの音がする


[解説]

・ジェイ・ロックもケンドリック同様荒れたフッドで育ったラッパーである。彼はブラッズに所属しており、サンタクロースの赤い服はブラッズのトレードマークでもある。彼らは金目の匂いがするところなら靴下の中までも探っていく。また靴下の中に自分の”商品”を隠しているということでもあるだろう。


・荒れた飲みっぷりにピストルの音、彼のフッドがどんな場所であるかが想像できる。また自分たちが飲むというだけでなく仲間を失ったときには酒をかけるという文化があるらしい。


Bakin' soda, yola whippin', ain't no turkey on Thanksgivin'

重曹でコカインを加工中、イースターに七面鳥なんて並びやしない


My homeboy just domed a nigga, I just hope the Lord forgive him

俺のダチも誰かの命を奪った、神が彼を許してくれることを祈るよ


Pots with cocaine residue, every day, I'm hustlin'

鍋にはコカインの残りかす、毎日俺は捌いてたんだ


[解説]

・彼はドラッグのディーラーとして食いつないでいたようで、家庭にターキーを用意できるような余裕はなかった。重曹はコカインをクラックに加工する際に使われる。


・銃弾で命を奪われたケンドリックのおじとは対照的に、彼の友人は銃弾で誰かの命を奪った。バース1でケンドリックが言及した撃つ者、撃たれる者の対比がここでもなされている。


What else is a thug to do when you eatin' cheese from the government?

配給のチーズを食べてるようなサグは他に何すればいいんだ?


Gotta provide for my daughter 'nem, get the fuck up out my way, bish

娘を食わしてかなきゃなんないんだ、邪魔しないでくれよ


Got that drum and I got them bands just like a parade, bish

弾薬と札束もある、パレードみたいだな


[解説]

・アメリカの公的サービスは日本より規模が小さく、絶対的な貧困にあえぐ人々は犯罪に手を染めるほかない。そうして財を築いた彼はドラム(取り外しできる大型の弾倉)とバンド(札束を束ねる紐)を得ることができた。さながらマーチングバンドのようである。


Drop that work up in the bushes, hope them boys don't see my stash

クスリを茂みに隠したこともある、あいつらが見つけないといいけど


If they do, tell the truth, this the last time you might see my ass

もし見つかったら、ホントのことゲロって、もう会えなくなるだろうな


[解説]

・警察から逃げる際、売っていたコカインを茂みに隠したこともあったようで、もし見つかっていたら彼のここまでのキャリアは存在しなかったかもしれない。


From the gardens where the grass ain't cut, them serpents lurkin', blood

草ボーボーの庭から来たんだ、蛇どもが血を求めて潜んでるような


Bitches sellin' pussy, niggas sellin' drugs, but it's all good

女は身体を売り、男でもはクスリを売る、それでよかったんだ


Broken promises, steal your watch and tell you what time it is

約束は破られる、時計を盗んでそいつに何時かを教えるような奴らだ


Take your J's and tell you to kick it where a Foot Locker is

ジョーダンを盗んで靴屋に行けばいいだろなんて言うような奴らなんだ


[解説]

・ジェイ・ロックが育ったのはロサンゼルスの公営住宅ニッカーソン・ガーデンである。書かれた通りかなり治安は悪く、「蛇ども」が多くいたという。蛇はアダムとイブの逸話で彼らを欺いたことで裏切り者や不義理な者の象徴として受け取られるようになった。


・環境が人を決定するのか、それとも逆なのかは定かではないが、彼の周りにはろくでもない人物しかいなかったようだ。自分の益だけを考え、いざとなれば平気で裏切るような―それでいいと彼がいえるのは彼にとってそれが当たり前だったからに過ぎない。


In the streets with a heater under my dungarees

ジーンズの中に銃を仕込んで通りを歩く


Dreams of me gettin' shaded under a money tree

金のなる木の下で涼むのを夢見てるのさ


[Chorus: Kendrick Lamar & Anna Wise]

It go Halle Berry or hallelujah

ハル・ベリーかハレルヤか


Pick your poison, tell me what you doin'

毒を選ぶんだ、お前はどうしてる?


Everybody gon' respect the shooter

皆撃った奴を尊敬するかもしれない


But the one in front of the gun lives forever

でも撃たれたやつが忘れられることはないんだ


(The one in front of the gun, forever)


And I been hustlin' all day, this-a-way, that-a-way

俺は毎日突き進んでいくんだ、こっちにもあっちにも


Through canals and alleyways, just to say

運河を抜け路地を抜け、ただ言えるのは


Money trees is the perfect place for shade

金のなる木は日を避けるのに最高の場所だってこと


And that's just how I feel, nah, nah

俺はそう感じてる


A dollar might just fuck your main bitch

金があっても女がおかしくなるだけかもしれない


That's just how I feel, nah

俺はそう感じてる


A dollar might say fuck them niggas that you came with

金は今まで連れ添った奴らへの態度を変えてしまうかもしれない


That's just how I feel, nah, nah

俺はそう思ってる


A dollar might just make that lane switch

金で人生は変えられるかもしれない


That's just how I feel, nah

俺はそう感じてる


A dollar might turn to a million and we all rich

金が膨れ上がって、皆リッチになれるかもしれない


That's just how I feel

俺はそう感じてる


[Skit: Paula Duckworth & Kenneth Duckworth]

Kendrick, just bring my car back, man, I, I called in for another appointment

ケンドリック、車を返してよ、まだ予定があるの


I figured you weren't gonna be back here on time anyway, look

時間通りには戻ってこれないみたいだけど


Shit, shit, I just wanna get out the house, man

もう、とりあえず家を出なきゃいけないのに


This man is on one, he feelin' good than a motherfucker

父さんもいるわ、めちゃくちゃ気分よさそうよ


Shit, I'm tryna get my thing goin' too (Girl, I want your body)

私だってやることがある(お前が欲しい)


I'm going over to Merlin house, just bring my car back (I want your body)

マーリンの家に行こうと思ってるの、だから車を返して(お前が欲しい)


Shit, he faded, he feelin' good, look, listen to him

もうベロベロだわ、気持ちよさそうよ、ほら聞いて


'Cause you got a big ol' fat ass

お前のそのデカいケツが欲しいんだ


Girl, girl, I want your body

ねぇ、お前が欲しいよ


I want your body, 'cause of that big ol' fat ass, girl

お前が欲しいんだ、その大きいケツが


See, he high as hell (I want your body, 'cause of that big ol'—)

わかるでしょ、超ハイになってんの(お前が欲しい、その大きいケツが―)


Shit, he ain't even trippin' off them dominoes no more, just bring the car back

ドミノをキメたわけでもないのに、もう、車を返して


Did somebody say dominoes?

誰かドミノって言ったか?


[解説]

・このスキットはトラック1"Sherane a.k.a Master Splinter's Daughter"のアウトロからの続きである。ケンドリックはシェレーンのもとに母親のバンで出かけ、何かトラブルがあったような描写があった。(知らない男二人がいたというものだ)父親がしきりに言うドミノとはアンフェタミンの隠語である。


ケンドリックとフッドの仲間たちにとって、金がないというのは切実な問題であり、これが彼らの行動原理であったはずだ。ただ強盗を働くという曲である"The Art of Peer Pressure"の直後にこの曲が流れると、彼が当時、抱いていた罪悪感を正当化しようともがいていたことも感じ取れるだろう。


















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