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【和訳・解説】"Rah Tah Tah" - Tyler, The Creator|CHROMAKOPIA

  • 執筆者の写真: T.Y
    T.Y
  • 2024年10月29日
  • 読了時間: 9分

更新日:2024年11月13日


CHROMAKOPIAからトラック2、"Rah Tah Tah"を紹介する。


Tyler, The Creatorの和訳はこちらから!

[Chorus]

She ain't never met no one who talk like that

あの子はこんな風にしゃべる奴に会ったことなかったんだ


And if you hang up on a nigga, bitch, I call right back (Woo, woo, woo, yeah, uh)

ブツ切りしても、すぐにかけなおすぞ


[Verse 1]

Roll my windows up, darlin', roll 'em windows up

窓を閉めてくれ、なぁ、窓を閉めてくれよ


Biscuit-ass niggas wonder how I got my jiffy up

ビスケットみたいなやつらは俺がどう瞬間を支配してるのか気になるらしい


Crib so damn big, I need a diaper and a sippy cup (Wah)

家はクソデカい、オムツとストローマグが必要だな


Someone text Zendaya, she my favorite 'cause she hit me up

誰かゼンデイヤにメールしたんだ、彼女から連絡してくるなんて俺がお気に入りに違いない


Ha-ha-ha-ha, when I double-park the laugh

ハハハハって、俺が笑いを重ねるときは


And rah-tah-tah-tah, bitch, I'm steppin' on the gas (Mm)

ラタタタ、アクセルを踏むときなんだ


[解説]

・cribは一般的に家のことを示すスラングとして知られるが、もともとは赤ちゃんのゆりかご、という意味である。"sippy cup"はアメリカで普及している赤ちゃん用の飲みやすいコップのことだ。


・Zendayaはアメリカの女優で、トム・ホランド版のスパイダーマン(ファーフロムホーム)でMJ役を務めていることで有名だ。


・double-parkは道路わきに車が停めてあるそのまた横にはみ出して駐車することだが、これはlaughの発音とLaF(errari)をかけたものになっている。


[Chorus]

She ain't never met no one who talk like that (I don't really know)

あの子はこんな風にしゃべる奴に会ったことなかったんだ(知らなかったんだよ)


And if you hang up on a nigga, bitch, I call right back (Yeah, uh)

ブツ切りしても、すぐかけなおすぞ


[Verse 2]

Wipe that silly grin (Mm), bitch, I'm really him (Mm)

そのまぬけな薄ら笑いをやめろ、俺はほんとに特別なんだ


You better put them palms together, bitch, I really sin (Mm)

お前も手と手を合わせた方がいいぞ、俺は罪深いからな


Know me and crack don't share daddies, but we really twins (Okay)

俺とクラックは父さんが違うけど、双子みたいなんだ


If she ain't got her shit together, she ain't gettin' in (Okay)

自分を見失ってるってんなら、彼女は入ってこさせない


You see the bed top bunker, the boy got thumpers

2段ベッドの上では、ガキが大口叩いてる


I'm a bonafide face seat, box muncher

俺の顔は正真正銘の座席さ、食いつくしてやるよ


[解説]

・crackが誰のことを指しているのかはわからなかったが、サッカー用語でcrackは天才、という意味だそうだ。それがもっとも近そう。


・thumperはとてつもなく大きな何かを指す単語であり、特にとてつもないような嘘という意味で使われるらしい。ぶつ(殴る)という意味のthumpから来ており、2段ベッドの上で物音を立てている様子も浮かんでくる。


・最後のラインは深く説明しないが、彼は顔に乗ってもらうのが好きらしい。


[Chorus]

She ain't never met no one who talk like that (I want that pussy, yeah)​

あの子はこんな風にしゃべる奴に会ったことなかったんだ(ヤらせてくれよ)


And if you hang up on a nigga, bitch, I call right back (Mwah, yeah)

ブツ切りしても、すぐかけなおすぞ


[Verse 3]

Never her in the Hamptons, dick-ridin' in the white fit (Nah)

彼女はハンプトンなんか行ったことないって、でも白い服で俺にまたがってる


Never raise a hand, the strap on 'em like a dyke bitch

手をあげたこともない、レズビアンみたいにおもちゃをぶら下げてる


This dark work like night shifts, I'm thunder, I light shit (Pew)

仕事の日々は夜みたいに暗い、俺は稲妻、全て照らす


I flood this, I flood that

あれもこれもだだ洩れだ


[解説]

・ハンプトン、白い服というのは現在も全く収まる様子のないディディーの騒動を示唆している。彼の性犯罪や異常行動の中心とされているのが、彼がハンプトンで開いていたホワイト・パーティーと言われており、参加者たちは白い服を着ていた。


・strap、というのは銃を指すスラングであり、その意味で手を上げるという表現が用いられているが、ディーク、つまりレズビアンが性行為に用いる用具も連想させる。


・"flood"には様々な意味がある。あふれ出す、という意味でとれば彼の私生活が乱されていることともとれるし、なんか色々漏れだしてるのかもしれない。それだけに限らず、洪水、という意味もあるので、その後の泳ぐというラインや、稲妻のラインとも関係がある。


I swim good, I'm Pisces (I'm a fish)

俺はうまく泳いでる、うお座だからかな(俺は魚)


Hey T, why you actin' hard? I'm like, "Baby, please

ねぇタイラー、なんでそんなに頑張ろうとするの?「なぁ頼むからやめてくれ


I ain't tough, I just thumbs up, like I'm scrollin' feed"

俺はタフじゃない、ただ親指を上げてるだけ、フィードを見てるときみたいに」


[解説]

・ラッパーというのはバックグラウンドやサグらしさ(男らしさ)を期待されるものだが、タイラーはその創造性だけでうまく世渡りしているといえるだろう。ハードに、タフにいようとする世のラッパーと自分を対比して、いいねをするようなポジティブな活動の仕方をしていることを強調している。


[Chorus]

She ain't never met no one who talk like that (Nah, pussy, yeah)​

あの子はこんな風にしゃべる奴に会ったことなかったんだ


And if you hang up on a nigga, bitch, I call right back (Yeah, woo, woo)

ブツ切りしても、すぐかけなおすぞ


[Verse 4]

Roll my windows up, darlin', roll 'em windows up

窓を閉めてくれ、なぁ窓を閉めてくれよ


Never let them see the color, model, make, your semi truck

あいつらには君の色も、形も、メイクも、トラックみたいな豊満な身体も見せたくない


Fuck it, fuck your shimmy up, yeah, fuck your shimmy up

やるんだ、腰も、肩も振って踊れ


Celebrate, it's your birthday, get your pennies up (Yeah, uh)

祝おうぜ、お前の誕生日だ、金を拾えよ


[解説]

・トラックみたいな身体、というのは悪い意味でなくアメリカだとよく使われる表現である。CHROMAKOPIAのコンテナを運んでいたトレーラーのことも指しているかもしれない。


・Shimmyはジャズダンスの一種で、腰や肩を激しく揺らすものである。


・このアルバムは10月28日にリリースされたが、この日はフランク・オーシャンの誕生日として知られる。そのことで参加が期待されていたのだが、残念ながらここにも姿を現さなかった。




Get you bossin' up, yeah, now you really bossin' up

さぁ覚悟を決めるんだ、そうだ、今がやる時なんだ


I could never ride no Hellcat, shit don't cost enough (Enough)

ヘルキャットにはもう乗らないよ、そんなに値も張らないしな


Twenty thousand on it (Vroom), hunnid thousand on it (Uh)

2000万かけるんだ、1億だって払うさ


Fifty thousand on it (Mm-hm), a couple thousand on it (Yeah)

5000万出すよ、何千万だってだ


You movin' sloppy if you get that sloppy where you sleep at

お前だらしないよな、寝床でもそうなのか?


Never tell them niggas or those women where you breathe at

あいつらとあの女性たちには俺がどこにいるか知らせない


If my exes spillin' tea about me, don't you drink that

もし前の女が俺のこと噂してても、うのみにするんじゃないぞ


[解説]

・Hellcatはクライスラーのダッジというブランドから発売されている車で、男なら持ちたい車、みたいな位置づけにある。そこそこというかかなり高級品だが、彼にとってははした金のようだ。金額の部分はこの延長線上で車の話だろう。彼がかなり車好きであることは、リリックを少しでも覗いてみればよく分かる。


・or those womenの部分は珍しく言葉に慎重になっている彼の様子がうかがえる。


And don't you call me brother, I just met you, you can keep that

俺をブラザーとか言うなよ、ただ合っただけだ、それだけのことだ


With these type of views, it ain't no service on my two-way

そういうこと言うやつらな、俺側は感知しちゃいないぞ


So you don't have to call, I'm Usher Raymond on the Tuesday

だから呼んでくれるなよ、火曜日のアッシャー・レイモンドだ


[解説]

・"Noid"でもメインのテーマとなっているファンの過剰な詮索に対してここで苦言を呈している。一回あっただけでわかったような顔をされるのはさぞムカつくだろう。


・アメリカのシンガーUsherの曲、"U Don't Have To Call"。なぜ火曜日なのかはわからないが、韻を踏むためということにしておこう。




With twenty thousand on it (Mm), hunnid thousand on it (Uh)

2000万かけるんだ、1億だって払うさ


Fifty thousand on it (Mm-hm), a couple thousand on it

5000万出すよ、何千万だってだ


Brodie set a job, if you performin', he the camera man

あいつは仕事人だ、パフォーマンスになるとカメラを取り出す


Them hoes went to Leuzinger, I skated to Hamilton

あの女どもはロイツィンガーへ、俺はハミルトンへスケボーを走らす


I had that S dome, was gettin' pressed and almost packed out (Where you from?)

Sの帽子を被ってた、押し込まれてほぼ満員だった(どこから来たの?)


Me and Lionel Boyce in drama class, my boy can act now (Mm)

俺とリオネル・ボイスは演劇クラスで一緒だったんだ、今は上手になったみたいだな


It's really Odd Future, all them other niggas whacked out

ほんとに奇妙な未来だよ、他の皆は疲れ果てちまった


The biggest out the city after Kenny, that's a fact now

ケニーの次にビッグな男だ、間違いないだろ?


[解説]

・ロイツィンガー、ハミルトンはどちらも彼の生まれであるロサンゼルス近郊に位置する高校の名前だ。高校時代の回想がされているが、(初対面にありがちな質問からもわかる)リオネル・ボイスというのは彼が設立したコレクティブであるOdd Futureに所属していたL-Boyという人物の本名で、現在は役者を生業としている。


・Odd Future Wolf Gang Kill Them All、通称Odd Futureはタイラーザクリエイターが16歳のころに設立に関わったヒップホップ・コレクティブであり、フランク・オーシャンや、アール・スウェットシャツ、ザ・インターネッツのボーカルであるシドが所属していたが、現在は活動を停止している。


・Kennyはケンドリック・ラマ―の愛称であるKang-fu Kennyのリファレンスだ。実際今年のアルバムの出来ではタイラーが次点にいるかもしれない。


[Chorus]

She ain't never met no one who talk like that (Bitch, ooh, ooh)​

あの子はこんな風にしゃべる奴に会ったことなかったんだ


And if you hang up on a nigga, bitch, I call right back (Bitch, ooh, ooh, ooh, ooh, ooh, yeah)

ブツ切りしても、すぐかけなおすぞ


[Outro]

These niggas used to press me on the carrot-colored bus

あいつらニンジン色のバスの中で俺に詰め寄ってたんだ


(I'm not with that shit, cuh, alright?)

俺にはそういうの合わないんだよ、わかるだろ?


That's why I'm paranoid now 'cause niggas weird and really bums

俺はパラノイドだ、それも奴らが気味悪くてろくでなしだからだ


I'm paranoid now 'cause niggas weird and really bums (Uh, uh, uh)

俺はパラノイドだ、それも奴らが気味悪くてろくでなしだからだ


I'm paranoid now 'cause niggas weird and really bums

俺はパラノイドだ、それも奴らが気味悪くてろくでなしだからだ


I'm paranoid now 'cause niggas weird and really bums

俺はパラノイドだ、それも奴らが気味悪くてろくでなしだからだ


I'm—

俺は―


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