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【和訳・解説】Chemical World - Blur | Modern Life Is Rubbish





Modern Life Is Rubbishからトラック7を解説していきます。イギリスのシングル曲のトップチャートにも28位でランクインするなど、彼らBlurの代表曲の一つとも言えるくらいの知名度を誇っている一曲です。


タイトルは「化学の世界」という意味です。


         ※geniusを参考しています。


→Blurの和訳はこちらから。



[Verse 1]


The pay-me girl has had enough of the bleeps

レジの子は言い表せない憤りをたくさん感じてた


So she takes the bus into the country

だからバスに乗ってのどかなところへ向かうのさ


Although she got herself rosy cheeks

その子はバラ色のチークをしてたけど


She didn't leave enough money to pay the rent

家賃を払うだけのお金は残してなかったよ


The landlord says that she's out in a week

家主は言うんだ その子を1週間見てないって


What a shame, she was just getting comfy

残念さ、あの子は前まで快適に暮らしてたのに


Now she's eating chocolate to induce sleep

今は眠るためにチョコレートを食べる始末さ


And in a chemical world, it's very, very, very cheap

化学の世界じゃ、そんなの安くで済むんだよ



(解説)

concoction



・事実、チョコレートにはセロトニンという物質が含まれており、セロトニンは良い睡眠を導くという効果があるそうです。


・現代世界では、原材料というものがどんどん加工され、フィルタリングされ、たくさん調合され、結果的には化学物質を色々と組み合わせたものとなっている例が多く、砂糖なんかがその主な例です。こうした技術を駆使しての大量生産によって作られていった化学混合品は、昔の製品よりももっと安価で売られているということが最後の部分で表されています。



[Chorus]


And I don't know about you

詳しくは知らないけどさ


But they're putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めようとしてるよな、そうだよな


It's been a hell of a do

こんなの全然良くないよ


They've been putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな



(解説)

ここで言及されている「あいつら」というのは、政府や企業・その他多数存在する権威に対してだと思います。こうやって大量生産の実行や技術革新によって化学物質をどんどん製品に導入していき、物をどんどん安価にしていく彼らの手法は、一見満足に思えはしますが、Damonからすれば効き目が短くて、安価なドラッグと一緒なんだとして批判的な目を向けています。



[Verse 2]


Peeping Thomas has a very nice view

ピーピングトーマスは目が良かったんだろうな


Across the street at the exhibitionist

通りの向かいから露出魔を見るくらいだからさ


These townies, they never speak to you

こんなヤツら、君に話してくることなんてないよ


Just stick together so they never get lonely

ただ寄り添ってあげりゃあいつらは気が収まるからさ


Feeling lead, feeling quite light-headed

体が鉛のようで、頭がだいぶふらついてきたら


Had to sit down and have some sugary tea

腰を下ろして砂糖入りの紅茶でも嗜むといいさ


In a chemical world, in a chemical world

化学の世界じゃ、化学の世界じゃ


It's very, very, very cheap

そんなの安くて済むからさ



(解説)


" Peeping Thomas "というのは、昔、イギリス国内で領民のために領主の妻が裸になることがあったのですが、その際に遠くから覗き見したのがトムという人物だったということに由来しています。



[Chorus]


And I don't know about you

詳しくは知らないけどさ


But they're putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めようとしてるよな、そうだよな


It's been a hell of a do

こんなの全然良くないよ


They've been putting the holes in, yes, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな



[Instrumental break]



[Chorus]


I don't know about you

詳しくは知らないけどさ


But they're putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めようとしてるよな、そうだよな


It's been a hell of a do

こんなの全然良くないよ


They've been putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな


And now she's right out of view

いまその子も気づいたみたいだな


They've been putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな


Well, I don't know about you

詳しくは知らないけどさ


They've been putting the holes in, yes, yes

あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな



[Outro]


Until you can see right through

見抜けるようになるまでは


Until you can see right through

見抜けられるまでは


Until you can see right through

見抜けられるようになるまでは



【おわりに】

いつも閲覧ありがとうございます!

Blurの2作目はまさにタイトル通り、当時の社会情勢に対して一石を投じる曲がたくさん収録されているなと感じます。彼らの作る詩は深いところにまで踏み込んで作られているのだなと訳していて実感しました。


→Blurの和訳はこちらから。

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