【和訳・解説】Chemical World - Blur | Modern Life Is Rubbish
- meteo bloomin
- 2024年12月8日
- 読了時間: 4分

Modern Life Is Rubbishからトラック7を解説していきます。イギリスのシングル曲のトップチャートにも28位でランクインするなど、彼らBlurの代表曲の一つとも言えるくらいの知名度を誇っている一曲です。
タイトルは「化学の世界」という意味です。
※geniusを参考しています。
→Blurの和訳はこちらから。
[Verse 1]
The pay-me girl has had enough of the bleeps
レジの子は言い表せない憤りをたくさん感じてた
So she takes the bus into the country
だからバスに乗ってのどかなところへ向かうのさ
Although she got herself rosy cheeks
その子はバラ色のチークをしてたけど
She didn't leave enough money to pay the rent
家賃を払うだけのお金は残してなかったよ
The landlord says that she's out in a week
家主は言うんだ その子を1週間見てないって
What a shame, she was just getting comfy
残念さ、あの子は前まで快適に暮らしてたのに
Now she's eating chocolate to induce sleep
今は眠るためにチョコレートを食べる始末さ
And in a chemical world, it's very, very, very cheap
化学の世界じゃ、そんなの安くで済むんだよ
(解説)

・事実、チョコレートにはセロトニンという物質が含まれており、セロトニンは良い睡眠を導くという効果があるそうです。
・現代世界では、原材料というものがどんどん加工され、フィルタリングされ、たくさん調合され、結果的には化学物質を色々と組み合わせたものとなっている例が多く、砂糖なんかがその主な例です。こうした技術を駆使しての大量生産によって作られていった化学混合品は、昔の製品よりももっと安価で売られているということが最後の部分で表されています。
[Chorus]
And I don't know about you
詳しくは知らないけどさ
But they're putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めようとしてるよな、そうだよな
It's been a hell of a do
こんなの全然良くないよ
They've been putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな
(解説)

ここで言及されている「あいつら」というのは、政府や企業・その他多数存在する権威に対してだと思います。こうやって大量生産の実行や技術革新によって化学物質をどんどん製品に導入していき、物をどんどん安価にしていく彼らの手法は、一見満足に思えはしますが、Damonからすれば効き目が短くて、安価なドラッグと一緒なんだとして批判的な目を向けています。
[Verse 2]
Peeping Thomas has a very nice view
ピーピングトーマスは目が良かったんだろうな
Across the street at the exhibitionist
通りの向かいから露出魔を見るくらいだからさ
These townies, they never speak to you
こんなヤツら、君に話してくることなんてないよ
Just stick together so they never get lonely
ただ寄り添ってあげりゃあいつらは気が収まるからさ
Feeling lead, feeling quite light-headed
体が鉛のようで、頭がだいぶふらついてきたら
Had to sit down and have some sugary tea
腰を下ろして砂糖入りの紅茶でも嗜むといいさ
In a chemical world, in a chemical world
化学の世界じゃ、化学の世界じゃ
It's very, very, very cheap
そんなの安くて済むからさ
(解説)

" Peeping Thomas "というのは、昔、イギリス国内で領民のために領主の妻が裸になることがあったのですが、その際に遠くから覗き見したのがトムという人物だったということに由来しています。
[Chorus]
And I don't know about you
詳しくは知らないけどさ
But they're putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めようとしてるよな、そうだよな
It's been a hell of a do
こんなの全然良くないよ
They've been putting the holes in, yes, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな
[Instrumental break]
[Chorus]
I don't know about you
詳しくは知らないけどさ
But they're putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めようとしてるよな、そうだよな
It's been a hell of a do
こんなの全然良くないよ
They've been putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな
And now she's right out of view
いまその子も気づいたみたいだな
They've been putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな
Well, I don't know about you
詳しくは知らないけどさ
They've been putting the holes in, yes, yes
あいつらは俺たちを貶めてきたんだよな、そうだよな
[Outro]
Until you can see right through
見抜けるようになるまでは
Until you can see right through
見抜けられるまでは
Until you can see right through
見抜けられるようになるまでは
【おわりに】
いつも閲覧ありがとうございます!
Blurの2作目はまさにタイトル通り、当時の社会情勢に対して一石を投じる曲がたくさん収録されているなと感じます。彼らの作る詩は深いところにまで踏み込んで作られているのだなと訳していて実感しました。
→Blurの和訳はこちらから。
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