【和訳・解説】For Tomorrow - Blur | Modern Life Is Rubbish
- meteo bloomin
- 2024年11月21日
- 読了時間: 4分

Blurの2作目Modern Life Is Rubbishからトラック1を解説していきます。
個人的にも好きな曲で、2作目の幕開けを飾るにはとても適してる一曲ですよね、。
最近のライブでは、あまりセトリにも入らないので一度は生で聴いてみたいなと思うところです。
タイトルは「明日へ」という意味です。
※geniusを参考しています。
→Blurの和訳はこちらから。
[Verse 1]
He's a twentieth century boy
あいつは二十世紀少年
With his hands on the rails
手すりに手をかけて
Trying not to be sick again
また怪我しないように気にかけてる
And holding on for tomorrow
そして明日を待ち望んでるんだ
London ice cracks on a seamless line
ロンドンの氷は無数にヒビが入ってる
He's hanging on for dear life
あいつの方は必死に日々持ち堪えてんだ
And so we hold each other tightly
だから俺たちはお互いにしっかり掴み合って
And hold on for tomorrow, singing
そして明日を待ち望むんだ、さあ歌おう
(解説)

凍えるように寒いロンドンの街が舞台となっていて、地面の滑りやすい氷への言及は若者の将来の不確定さを表していると考えられます。この曲の書かれた1992年、イギリスは大規模な経済低迷と相対していたという歴史もあり、若者の就職にとっても難しい時期だったこということも見受けられます。
[Chorus] ※
La, la, la-la-la
La-la-la-la-la-la, la-la-la
La, la, la-la-la
La-la-la-la-la-la, la-la-la
La, la, la-la-la
La-la-la-la-la-la, la-la-la
Holding on for tomorrow (-row-row-row-row)
明日を待ち望んでるんだ
(解説)
ギターのグレアムは、「どこの誰でもみなこのラララの意味はきっと理解してくれるはずだ」と説明しています。
[Verse 2]
She's a twentieth century girl
あの子は二十世紀少女
With her hands on the wheel
ハンドルに両手を置いて
Trying not to make him sick again
彼がまた気分を悪くしないよう気にかけてる
Seeing what she can borrow
何を借りようかなって考えてるんだ
London's so nice back in your seamless rhymes
君が昔ずっと言ってたようにロンドンは良い街なんだよ
But we're lost on the Westway
でもいま俺たちはウェストウェイで途方に暮れてるんだ
And so we hold each other tightly
だから俺たちはお互いにしっかり掴み合うことで
And we can wait until tomorrow, singing
明日まで俺たちは耐え忍ぶことができるんだ、さあ歌おう
(解説)
・4行目の言及については、非常に厳しい生活を強いられていた彼女にとって彼の機嫌をとることで、何とかお金を貸してくれないかなと画策しているように捉えられます。

・Westwayというのは、ロンドンの主要道路の一つにあって中心部へと繋がっていく有名な道路です。BlurはよくWestwayについて言及しています。
[Chorus] ※繰り返し
[Verse 3]
We're trying not to be sick again
また病気しないように気にかけてる
And holding on for tomorrow
そして明日を待ち望むんだ
She's a twentieth century girl
あの子は二十世紀少女
Holding on for dear life
必死に日々を持ち堪えてるんだ
And so we hold each other tightly
だから俺たちはお互いにしっかり掴み合うんだ
And hold on for tomorrow, singing
そして明日を待ち望むんだ、さあ歌おう
[Chorus] ※繰り返し
[Chorus]
Jim stops and gets out the car
ジムは車から出て
Goes to a house in Emperor's Gate
エンペラーズゲートにある家へと向かう
Through the door and to his room
ドアを通り抜け自分の部屋へ
Then he puts the TV on
部屋に着いたらテレビをつけるんだ
Turns it off and makes some tea
でもそれを消して紅茶を嗜みながら
Says, "Modern life, well, it's rubbish"
「今の生活は、ああ、まるでゴミみたいだ」って嘆くんだよ
I'm holding on for tomorrow (-row-row)
俺は明日を待ち望んでるんだ
Then Susan comes into the room
そこへスーザンがやってきた
She's a naughty girl with a lovely smile
彼女は可愛らしい笑顔のいたずらっ子
Says, "Let's take a drive to Primrose Hill"
「プリムローズ・ヒルまでドライブしようよ」って言うんだ
It's windy there and the view's so nice
そこは風が強く吹いて景色がとても良いんだよ
London ice can freeze your toes
ロンドンの寒さはつま先が凍るほどだな
Like anyone, I suppose you're
みんなみたいに、君もこう思ってるんだろ
Holding on for tomorrow, oh-ho
君は明日を待ち望んでるんだよな
(解説)

・エンペラーズゲートとはイギリスのケンジントンという地域にあり、ボーカルDamon Albarnの両親がロンドンへ初めて引っ越してきたときに住んだ場所であり、彼も一時期住んでいました。

・プリムローズ・ヒルというのは、イギリスの上流階級の人たちの居住地として当時から知られており、風がとても強く吹き、でも景色はとても美しいとして認識されていました。
【おわりに】
いつも閲覧ありがとうございます!
訳してて感じたのが、この曲が書かれた当時のイギリスロンドンの生活は、あまり裕福ではない人々にとってはかなり厳しいものだったんだなということですね。
ジムもスーザンもその他の人々もみな、明日がもっと良い日になるように期待しているということがこの曲の伝えたかったことなんだなと思います。
→Blurの和訳はこちらから。
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