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【和訳・解説】For Tomorrow - Blur | Modern Life Is Rubbish




Blurの2作目Modern Life Is Rubbishからトラック1を解説していきます。

個人的にも好きな曲で、2作目の幕開けを飾るにはとても適してる一曲ですよね、。

最近のライブでは、あまりセトリにも入らないので一度は生で聴いてみたいなと思うところです。


タイトルは「明日へ」という意味です。

            ※geniusを参考しています。


→Blurの和訳はこちらから。



[Verse 1]


He's a twentieth century boy

あいつは二十世紀少年


With his hands on the rails

手すりに手をかけて


Trying not to be sick again

また怪我しないように気にかけてる


And holding on for tomorrow

そして明日を待ち望んでるんだ


London ice cracks on a seamless line

ロンドンの氷は無数にヒビが入ってる


He's hanging on for dear life

あいつの方は必死に日々持ち堪えてんだ


And so we hold each other tightly

だから俺たちはお互いにしっかり掴み合って


And hold on for tomorrow, singing

そして明日を待ち望むんだ、さあ歌おう



(解説)

凍えるように寒いロンドンの街が舞台となっていて、地面の滑りやすい氷への言及は若者の将来の不確定さを表していると考えられます。この曲の書かれた1992年、イギリスは大規模な経済低迷と相対していたという歴史もあり、若者の就職にとっても難しい時期だったこということも見受けられます。



[Chorus] ※


La, la, la-la-la


La-la-la-la-la-la, la-la-la


La, la, la-la-la


La-la-la-la-la-la, la-la-la


La, la, la-la-la


La-la-la-la-la-la, la-la-la


Holding on for tomorrow (-row-row-row-row)

明日を待ち望んでるんだ



(解説)

ギターのグレアムは、「どこの誰でもみなこのラララの意味はきっと理解してくれるはずだ」と説明しています。



[Verse 2]


She's a twentieth century girl

あの子は二十世紀少女


With her hands on the wheel

ハンドルに両手を置いて


Trying not to make him sick again

彼がまた気分を悪くしないよう気にかけてる


Seeing what she can borrow

何を借りようかなって考えてるんだ


London's so nice back in your seamless rhymes

君が昔ずっと言ってたようにロンドンは良い街なんだよ


But we're lost on the Westway

でもいま俺たちはウェストウェイで途方に暮れてるんだ


And so we hold each other tightly

だから俺たちはお互いにしっかり掴み合うことで


And we can wait until tomorrow, singing

明日まで俺たちは耐え忍ぶことができるんだ、さあ歌おう



(解説)

・4行目の言及については、非常に厳しい生活を強いられていた彼女にとって彼の機嫌をとることで、何とかお金を貸してくれないかなと画策しているように捉えられます。





・Westwayというのは、ロンドンの主要道路の一つにあって中心部へと繋がっていく有名な道路です。BlurはよくWestwayについて言及しています。



[Chorus] ※繰り返し



[Verse 3]


We're trying not to be sick again

また病気しないように気にかけてる


And holding on for tomorrow

そして明日を待ち望むんだ


She's a twentieth century girl

あの子は二十世紀少女


Holding on for dear life

必死に日々を持ち堪えてるんだ


And so we hold each other tightly

だから俺たちはお互いにしっかり掴み合うんだ


And hold on for tomorrow, singing

そして明日を待ち望むんだ、さあ歌おう



[Chorus] ※繰り返し



[Chorus]


Jim stops and gets out the car

ジムは車から出て


Goes to a house in Emperor's Gate

エンペラーズゲートにある家へと向かう


Through the door and to his room

ドアを通り抜け自分の部屋へ


Then he puts the TV on

部屋に着いたらテレビをつけるんだ


Turns it off and makes some tea

でもそれを消して紅茶を嗜みながら


Says, "Modern life, well, it's rubbish"

「今の生活は、ああ、まるでゴミみたいだ」って嘆くんだよ


I'm holding on for tomorrow (-row-row)

俺は明日を待ち望んでるんだ


Then Susan comes into the room

そこへスーザンがやってきた


She's a naughty girl with a lovely smile

彼女は可愛らしい笑顔のいたずらっ子


Says, "Let's take a drive to Primrose Hill"

「プリムローズ・ヒルまでドライブしようよ」って言うんだ


It's windy there and the view's so nice

そこは風が強く吹いて景色がとても良いんだよ


London ice can freeze your toes

ロンドンの寒さはつま先が凍るほどだな


Like anyone, I suppose you're

みんなみたいに、君もこう思ってるんだろ


Holding on for tomorrow, oh-ho

君は明日を待ち望んでるんだよな



(解説)



・エンペラーズゲートとはイギリスのケンジントンという地域にあり、ボーカルDamon Albarnの両親がロンドンへ初めて引っ越してきたときに住んだ場所であり、彼も一時期住んでいました。





・プリムローズ・ヒルというのは、イギリスの上流階級の人たちの居住地として当時から知られており、風がとても強く吹き、でも景色はとても美しいとして認識されていました。



【おわりに】

いつも閲覧ありがとうございます!

訳してて感じたのが、この曲が書かれた当時のイギリスロンドンの生活は、あまり裕福ではない人々にとってはかなり厳しいものだったんだなということですね。

ジムもスーザンもその他の人々もみな、明日がもっと良い日になるように期待しているということがこの曲の伝えたかったことなんだなと思います。


→Blurの和訳はこちらから。

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