【和訳・解説】She's Electric - Oasis | (What's The Story) Morning Glory ?
- meteo bloomin
- 2月7日
- 読了時間: 5分

(What's The Story) Morning Glory ?からトラック9を解説していきます。インタビューによれば、セカンドアルバムの中で一番初めに書かれたのがこの曲だそうです。
タイトルは「あの子にはわくわくする」という意味です。
※geniusを参考しています。
→Oasisの和訳はこちらから。
[Verse 1]
She's electric
あの子にはわくわくしてしまうんだ
She's in a family full of eccentrics
家族もみんな風変わりな人たちで
She's done things I've never expected
想像もつかないことばっかりするんだよ
And I need more time
だから理解するのに時間がかかるんだ
She's got a sister
あの子には妹がいる
And God only knows how I've missed her
俺がどれほど恋しく思ってるかは神だけが知ってんだよ
And on the palm of her hand is a blister
その子の手のひらには水膨れがあるのさ
And I need more time
もう少し時間がかかるよ
(解説)
・Noelが60年代の楽曲を参照することが多いということから考えると、6行目の " God only knows "という言い回しは、" The Beach Boys "の " God Only Knows "という楽曲からの引用であると考えられます。
・妹についての言及があってからの " her "に関しては、どちらのことを指しているのかは不明ですが、それだけ妹も姉と同じく魅力的であることを表しているということは理解することが可能です。
・「手のひらに水膨れがある」という表現は、おそらく女性が男性に施しを何度も何度も行うことによって、次第にできていったということなのでしょう。
Oasisの楽曲にはかなり実写的で下品な描写も多く含まれているのですが、それは言い方を変えると、イギリスの労働者階級の人たちのリアルな生活を描いているということなのかもしれません。
[Chorus] ※
And I want you to know
君に気づいてもらいたいんだ
I've got my mind made up now (Mind made up now)
俺の心はいま君に夢中だって(いま君に夢中なんだ)
But I need more time
でももう少し時間が必要なのさ
And I want you to say
君からの言葉を待ってんだよ
"Do you know what I'm sayin'?" (What I'm sayin')
「私の言いたいことわかる?」ってみたいに(私の言いたいこと)
But I need more
でももう少し、
(解説)
・おそらくですが、Verse 1の前段で書かれてあった女の子について、とても魅力的で恋心が芽生えているにもかかわらず、その妹の方についても肉体関係をもってしまっていたという状況なんだと思います。
こういう状況だからこそ、自分から片思いを打ち明けるのは憚られるなという思いが表れているのだと推測します。
・この部分全体のメロディーが、" The Beatles "の " While My Guitar Gently Weeps "という楽曲が参考にされているというのは有名な話だと思います。
[Post-Chorus] ⬜︎
'Cause I'll be you and you'll be me
だって俺とお前が一緒になるってなら
There's lots and lots for us to see
理解しなきゃいけないことだってたくさんあるし
Lots and lots for us to do
しなきゃいけないことだってたくさんある
She is electric, can I be electric too?
でもあの子にはわくわくしちゃうんだ、俺もそんな風になれるのかな
(解説)

・" Lots and lots for us to see, lots and lots for us to do ”という言い回しは、1980年代にイギリスで就学前の子どもたちを対象としたテレビ番組で " Me and You "という番組のテーマソングからの引用だと思われます。この番組は、当時主流と考えられていた南部の訛りに北部での訛りをミックスさせた話し方を実践し、子どもたちにさまざまな訛りを知ってもらおうとする姿勢がとても画期的でした。
この引用の意図を読み取ると、小さな子どもたちに見せてよいものは、ただ肉体関係をもつ男女関係(この歌の中では妹との関係)よりも、もっと現実的で誠実な男女関係なんだというメッセージが込められているのかなと感じました。
[Guitar Solo]
[Verse 2]
She's got a brother (Got a brother)
あの子には兄がいる(兄がいるんだ)
We don't get on with one another
みんなそいつとはお互い気が合わないんだよ
But I quite fancy her mother
でもあの子の母親は好きなんだ
And I think that she likes me
それで母親も俺のことは気に入ってくれてると思うのさ
She's got a cousin (Got a cousin)
あの子にはいとこがいる(いとこがいるんだ)
In fact she's got 'bout a dozen ('Bout a dozen)
本当はもっとたくさんいるんだけど(たくさんいるんだけど)
She's got one in the oven (In the oven)
そのいとこは子どもができちゃってるんだ
But it's nothing to do with me
俺は全く関係ないからね
[Chorus] ※繰り返し
[Post-Chorus] ⬜︎繰り返し
[Outro]
Can I be electric too?
俺も人をわくわくさせられるかな
Can I be electric too?
わくわくさせられるかな
Can I be electric too?
俺もそんな風になれるのかな
(Ah-ah-ah-ah-ah-ah-ah-ah-ah)
【おわりに】
いつも閲覧ありがとうございます!
かなり登場人物が多くて、いまは誰のことについて言ってるのかなと悩むような箇所が多々あった中で、geniusや自分の考えをもとにして訳してみました。いろんなサイトを見てみたのですが、歌詞の内容に関してはさまざまな人が多様な議論を交わしているということだそうなので、一概に訳の答えはないんだなと感じました。
Liamが裏声を出しているのがOasisの曲の中でも貴重だなとずっと思っていて、もしかしたらこの一曲だけなのかもしれないかなと記憶を辿ってみて思った次第です。
→Oasisの和訳はこちらから。
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